ユルクネ。

*20代で渡米。30代になってから妊活、不妊治療。二児の母となり、アメリカで育児(自)中です。*

アメリカ移住に必要な英語力

「移住に必要な英語力」、まあ想像がつくと思いますが、環境とその人のゴールによる、です。しかし、「移住」と言うからには駐在とか留学の短期でなく、長期または永住を念頭に置いていると言うことなのでは。その場合、「アメリカ生活を体験してみる〜♪」とかではなく「暮らす」「生活する」と言うことだと思うので、だったら、大人として社会生活が送れるだけの英語力はあった方が便利だとは思います。自分の勉強のペースを作るためにTOEICなりTOEFLなり受けてみる、って言うのはいいですが、テストの点で基準があるものではない。そして暮らすための英語を身につけるのに、テストの「お勉強」英語をするのは一番効率的な方法ではないかな。

アメリカで「暮らす」ためにあった方が便利な英語力の例としては、日々のニュースを英語で聴いたり読んだりする、自分の居住地域からのお知らせ、保険会社や携帯のプロバイダーからの手紙を読み、キャンセルなり問い合わせなり適宜行動を取る、子供の学校からのお知らせに日々目を通し、必要に応じて先生とメールでやりとりをする、保育園や学校からの急な電話に対応、病院に行って症状を説明し、医師の説明を理解する。。。などなど。電話やオンライン上のポータルを使ってヘルスケア系の予約を入れる、レストランのHPに目を通し選ぶ、スーパーやレストランで店員とやり取りする、ガソリンスタンドや路上で表示を読む、なんかはパターンに触れて行くことで割とすぐ慣れていくので英語力、という話でもない。

こう言う実地的な英語って、私がずっとやって来た「お勉強」英語とはまた違っていて、自分のやって来たことは生活英語力をつける最短の勉強法ではなかったよね、と思います。まあ、時間に余裕があれば、学位取得を目指してやるお勉強英語でも最終的には辿り着ける感じ。その経過で色々学べるし。学生生活をしながら、移住とか自分に向いてるのか、って考えつつ試せるし。でも、移住すると心に決めていて、最短で最速で生活するための英語力をつけたいなら違うやり方があるだろうなーと感じます。

あと、その人の人柄とコミュニケーション能力は大きい。英語が多少不自由でも、どんどん人に英語で話しかけ、知らない人とでも世間話をし(アメリカ人はフレンドリーなのでノってくる人多い)、身振り手振りでちゃんとコミュニケーションを成立させられる人もいる。こういうリスクテイカーは語学力もどんどん上がっていきます。準備期間の勉強とかは最小限で、現地に来てしまった方が伸びるタイプ? このタイプの人って行動力もあるイメージなので、サクッと海外行ってしまって、色々笑い飛ばしつつなんとかなっちゃって居着いちゃったり。ま、まぶしい。。。 このメンタリティ、強靭な精神力こそ移住に必要な力なのでは。

人見知り、コミュニケーション能力低め、でもお勉強系は苦じゃない、そして超慎重派の自分。。。はい、ガッツリお勉強して、院まで出て、OPTもして、って言うコースを選びました。課題をこなすためのアカデミックな英語はできても、英語でのスモールトークが〜(泣。。。と言う学生時代を経てはや何年。今も、英語で読書するのは苦じゃなくても、子供を送っていったバス停でご近所ママさんたちと話すのは苦手です。

海外移住に語学力はもちろんあったら便利だけど、「絶対」必要ではないのかなと。ゼロは厳しいですよ! でも、語学能力のレベルは、その人の持ち合わせている他のスキルとのバランス。私みたいに他のスキルが低い場合は、多少語学で相殺しなくちゃいけないけど、そうでなければ最低限の英語力でも暮らせる気がします。*

 

*語学力だけの話です、念のため。お金は?ビザは?って言うのはまた別の話ね。