ユルクネ。

*20代で渡米。30代になってから妊活、不妊治療。二児の母となり、アメリカで育児(自)中です。*

大腸がん検査をやってきた!

英語ではColonoscopyと言って、45歳以上からの受診が勧められ、この年齢になっていると保険が適用されることが多いようです(カバーされない保険もあり)。昔はアフリカンアメリカン以外(統計的に大腸がんのケースが多かったらしい)、50歳以上から推奨だったようですが、他の人種でも早いに越したことはない、と方針が変わった模様。アメリカでは肺ガンに続き、ガンでの死因第二位とのこと。

しかし、胃カメラと同様のプロセスを下から、と聞くだに恐ろしく、とてもやる気になれなかった自分。ところが、一時帰国した際に会った友人たちが、40になるかならないかくらいで既にやっていると聞き、驚きました。「周囲の同僚や知り合いで30〜40代そこそこで大腸がんで亡くなった人がいるから、自分もやろうと思った」というではないですか! どうやら、大腸にがんがあっても、自覚症状がほとんどなく、腰痛や腹痛などの痛みが出る頃にはもう相当進んでいる事が多いそうです。腰痛かと思って整体に通っていたら、実はがんだった、という人もいたと聞いて、恐ろしくなりました。これは検査が嫌とか言っている場合じゃない、早めにやらなくては!と決心しました。

やってみて……とにかく準備が鬼。当日は楽ちん。これにつきます。日本だと、その部位だけに麻酔をかけ、本人は意識があるまま、医師と話しながらカメラを進めていく、というようなやり方があるようですが、ここは痛みに弱い人の国、アメリカ。点滴から全身麻酔、意識がないうちに全ては済み、眠りこけているところを看護師さんに起こされました。多分、20〜30分で終了。その後20分くらい寝ていたと思います。麻酔が切れても痛みとかはなく、もう普通通り。ただし、朦朧としていて運転とかは危ないので、家族に迎えにきてもらうようにとは言われていました。

でも、前日と当日の朝が辛い。前日は液体のみ、固形物は食べられないので断食。空腹がイヤだな〜とか思っていたのは夕方まで、そこからは下剤を溶かし込んだ水2リットルくらいを30分おきに6時間かけて飲み干します。マズイので味付きのスポーツドリンクとか炭酸ジュース(アメリカね〜)と混ぜて飲んでいい。味は多少ごまかされるものの、結構な量なので、もう3杯目くらいから飲みたくない。そしてここからは頻繁にトイレに通うことに。下痢の時の腹痛とかはないので、まあ耐えられますが、寝るまでの間、この薬を飲んでるかトイレにいるか、でぐったり。そして、最後に、予約時間の6時間前にもう一度薬を飲まなくてはいけない。これも激マズ。その後、1リットルくらい水を飲んで、予約の4時間前を過ぎたらもう水すら飲めない。まあ、朝に飲みまくってるのでここはそう辛くはないですが。これらの準備をちゃんとしておかないと、当日の検査がキャンセルになることもある、と脅されているので、頑張るしかない。

なんとか無事に済んで、特に異常がなければ向こう10年は検査しなくてもいいようです。一日不快な思いをしておけば、10年安泰、と思えばやる価値もあるというもの。病気になってしまってから治すより、病気にかからないように、または早めにみつけて手を打つ方がずっと楽だし、治る可能性も高い。こういう予防医療はちゃんとしておかなくては。「ママ死んじゃうかもしれないの?」と、状況がよく見えている上の子が結構シリアスにきいてきたので、がんとか重篤な病気は、死んでしまうこともあるから、時々検査してチェックしておくのがいいんだよ、とついでに話しておきました。こういうのを子どもが覚えていて、予防医療の大切さをわかってくれたらいいなあと。

しかし、私が苦しみながら薬を飲み、トイレに駆け込むのを見ていて、夫はドン引き。子どもが理解してくれたっぽい予防医療、まず夫に説明し、行動させねばです。