ユルクネ。

*20代で渡米。30代になってから妊活、不妊治療。二児の母となり、アメリカで育児(自)中です。*

ホットクックは使わないけれど

日本のワーキングマザーの方々の必需品(?)のようにお見受けするホットクック。なんか良さそうだな〜とは思いつつも、わざわざ日本から取り寄せるとか持ち帰るとかまでは考えられない私。でも、時間がなく日々の食事の支度が負担なのはアメリカにいても同じ。ということで、我が家的ホットクック代用品は……オーブン! 

アメリカの家には大抵どこの家にもでっかいのがついている。大きな家には2台付いていたりする。ここに突っ込んでおくだけ料理が我が家の定番。たとえば、お肉にオリーブオイル+塩胡椒をふりかけ、30分くらい入れておく。素晴らしいのは、アメリカで普通に売っているでっかい塊肉をそのままパッケージから出して、刻んだりせずそのままぶちこめること。野菜もこれでいける。ズッキーニとかナスとかブロッコリとかカリフラワーとかアスパラとか芽キャベツとか(さすがにこれらは小さくばらすなり、輪切りにするなりして)耐熱皿にバーっと並べてオリーブオイル+塩胡椒。あとは焼くだけ! 15分くらい焼いたらひっくり返すと両面むらなく焼けて良いです。マッシュルームとか、ミニトマトとかも焼くとおいしい。サツマイモも焼き芋みたいで美味しいし、ジャガイモは皮付きのままスライスしてもいいし、細めに切ってフレンチフライにしても良い。最初に洗って、切って、だけすれば、あとはオーブン投入後ワインでも飲みながら待っていれば良い。

そもそも、この調理法に気づいたのは、夫の実家でお母さんやお姉さんが大きいお肉の料理をこのやり方でするのを見てから。「さあ、メインディッシュの仕込みはできたし、みんなで食前酒でも飲み始めましょう」となって、作り手もちゃんと座ってゲストと一緒に歓談できるのがいいなーと思いました。そして、アメリカでは豚の薄切り肉なんてものは普通のスーパーにはないわけです。だったら、アメリカのスーパーで簡単に手に入るものを手軽に料理したらいいんじゃん、と。そして、夫は和食も食べてくれる人ではありますが、わざわざアジア系スーパーに行って、食材を買い揃え、なんとしてもこの和食を作って欲しい!とかいう人では全くない。そもそも、アメリカ式の方が夫の慣れ親しんだ食事に近いわけで。そしてそして、子どもたちは和食の煮物とか野菜炒めとかを食べない……。結局、子ども分の別メニューを用意したりすることになるので、だったら、家族全員が食べるものを作った方がいいよな、と。うちの子たちはオーブングリルした野菜は結構好んで食べる。カリカリになったブロッコリーとか芽キャベツとか取り合いです。カリカリが好きなので、芽キャベツなどはわざわざ葉っぱをむしるようにお皿に広げます。そうするとポテチみたいなのができます。あ、ここにパインナッツを入れるのも大人気。作るのは楽ちんだし、みんな喜んで食べてくれるしでオーブン料理の頻度がものすごく高い我が家。

そしてこの方法だとすごーくシンプルなので、夫に任せることもできる。彼は品数を作るより一極集中で凝るので、めちゃくちゃ綺麗にピンセットで並べたかのような芸術的な野菜ローストができます。ズッキーニの輪切りも、わざわざピーラーでストライプ模様をつけてくれたり。

パン粉をちょっとかけて焼く。チーズふってもよいです。

ただし、そんな料理ばかり作っているので、日本の実家に帰ると作れるものがなくて困るのですが(汗)。魚焼きグリルとか使えない。てか、切り身でないお魚とか料理したことない(あ、魚ももちろんオーブンでグリルです)! なので、カレーとかスープとか作って、あとは野菜湯がくだけとか、両親に甘えて作ってもらうとか、スーパーでお刺身買うとかに……。まあいいのです、私は主にアメリカで主婦しているのだから。そして、日本人ではない家族のために料理しているのだから!(でも、周囲の日本人のママ友たちは、同じ条件でもちゃんと和食作ってる……あれ??)