ユルクネ。

*20代で渡米。30代になってから妊活、不妊治療。二児の母となり、アメリカで育児(自)中です。*

子供をよその家に遊びに行かせること、とアメリカの闇

プレイデートとかスリープオーバー(お泊まり会)とか、子供をよそのお宅に行かせることがある。「〇〇ちゃーん、あーそーぼー」と、放課後突然自転車を乗り付け、お友達のうちに行くことがまあ許容されていた昭和ののどかな日本で育った私。子供たちのプレイデート、(先方の親御さんがいいと言っている限り)行きたいなら行ったらいいんじゃない?と思っていました。で、まあ実際にそうしていて、同じ年頃のご近所さんの子供たちと遊んでいる。子供が幼児ではなくなって、ある程度自分のこともできる年齢になると、スリープオーバーというオプションも。普通にプレイデートして、その後ご飯も食べ、お風呂も入って、お友達といっしょに夜まで遊ぶ。そりゃあ子供は楽しいだろうし、向こうに迷惑がかからないなら行かせたらいい、とこちらも思ってました(まだ未経験)。

しかし。

お泊まり会で長ーい時間をどこかで過ごさせるとなると、親としてはかなりきっちり子供の安全を確認しなければならない、という認識が自分には全くなかった。自分の能天気さにゾッとした。例えば、銃が家にあることは全然珍しくない。子供がふざけて銃を持ち出し、大怪我をする事故はよく聞く話。最悪、命に関わることだってある。子供を行かせる先のお宅には銃があるのか、なんて日常会話ではうかがい知れない。その聞きづらい質問をしてから行かせるのか、または行かせないのか。

そして、これも残念ながらよくあるのは、子供に対する性犯罪。遊びに行った先にいた大人や年上のきょうだいに性的なことをされる、ということもある。小さい子の場合、自分が何をさせられているのか、それがどういうことなのか、よくわかっていなかったりして、そこにつけこまれたり。よくわかっていなくてもそれは当然トラウマに。だから、小さな女の子の親だったら、相手のおうちにお父さんやお兄さんがいることがわかっている場合は行かせない、とか、その異性が家の中にいないことをスリープオーバーをする条件にしたりするらしい。そして、女の子に、という被害が一番多いのは確かだけれど、警戒すべきは異性だけとは限らないし、被害者も女の子だけではない。自分の子供が加害者になることだってあり得る。

。。。そんなこと考えたこともなかった。プレイデートをするのにも、親同士がコンタクトがあるのが普通だけれど、その親がどういう人なのか、どんな家庭か、教育方針や政治的思考など、そこまでわかっていないことがほとんど。こうした危険を事前に完璧に察知するのは難しい。それでなくとも政治的に分断しているアメリカ。先方が何を考えているは計り知れない、というのだけは痛感している。

そんなことを考え始めると、絶対に大丈夫!と言い切れない場合は、(子供は残念がるだろうけれど)行かせないのが一番、という事になる。まあ、おそらくそんなことは考えない、気にしない、という家庭もあるのだろうけれど。スリープオーバーしたい!とか、子供たちにはまだ言われていないけれど、もし言われたらなんと答えようか。。。と悩むところ。うちに来てもらうよう提案するかな。うちの子達はそれじゃ楽しさ半減かもしれないけど(笑