時間貧乏性という病
昔からその兆候はありましたが、子供が生まれてからはこの病気が悪化。
子育て生活とは、自分の仕事や生活に関する「やらなくちゃいけないこと」に加え、子供関連の「やらなくちゃいけないこと」が一通り、子供の人数分降ってくることを意味します。しかし、タスクは増えても一日の時間数は同じ。なので、限られた一日という時間を最大限活用すべく、時間術に長けていくと言うのがワーキングペアレンツと言う生き物。そして子育てしていると「やらなくても大丈夫だけど、やったらいいこと」は無限にある。そうすると、いくら効率化をはかって時間を作っても。。。足りない。
子供や家族のために自分の時間はもちろん削り、睡眠時間（自分の健康）も犠牲にしてくれるような母親に育てられた私は、このあるべき母親像の刷り込みが強すぎ、極限まで自分を追い詰め頑張るモードが出産と同時にスイッチオン。特に一人目が赤ちゃんの頃は、まあ初めての子供だし、念願のベイビーだしで頑張ったわけですよ。
ところが。
我が夫はそれとは対極にいる。彼は元々マイペースというのもあるし、男親は赤ちゃんが泣いてても他人事というか、どうしても母親ほど当事者意識がないというのはよく聞く話。まあね、授乳期とかは仕方がないとしましょう。そして新米のお父さんお母さんですから二人とも経験値ないわけだし、お互いどう動くかわからないものね。で、子供たちが小学生になった今。親歴10年近くなり、それなりに経験も積めた。子供たちが自分のことは自分でできるようになって、お世話という意味では親の負担もかなり減った。しかしこの10年弱の間に、限られた時間をいかに効率化するかにすっかり長けた私。レベル檄上がり。対して、そもそもそういう発想のない夫。そうすると、時間貧乏性に磨きのかかった私には、夫が無駄にぼーっとしているように見えて、イラついてしまう。。。
例えば、
私：お湯を沸かしている間（1〜2分）にカウンターの上に出ている洗った鍋やまな板を定位置に戻す。
夫：コーヒーが落ちるのを待っている間（5分）、のんびり庭を眺めてる
私：朝は忙しいので、作業の段取りをつけておく。早朝誰も起きていないうちに仕事や自分のことをする。子供が起きてきたら一階に下りてお弁当の仕込みから始める（お弁当の蓋を閉める前にご飯を冷ます時間が必要）。子供たちが朝ごはんを食べるタイミングでキッチンで作業し、ご飯出してあげたり、学校の持ち物チェックしたり、子供と今日の予定を確認したり。子供が終わったタイミングで二階に上がり、自分の身支度。
夫：自分のその日の気分で起きる（たとえ、前夜「明日は早く出社する」とか言ってても）。シャワー、のんびり朝食、自分の身支度。この夫ペースの朝食に子供達のタイミングがたまたま合えば、子供のご飯の世話とかもしてくれるものの、全くの偶然で当てにならない。基本、自分のペースでのんびり自分のことをしている。
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夫がどうこういうのでなくとも、常にマルチタスクで時間を有効に使うことにエネルギーをさいている私。例えば、
- ジョギングは貴重な読書時間（エクササイズもしたいし、本も読みたい、でもそんな時間はない→そうだ、走りながら耳で聴けばいい！）
- 頭を使わない単純作業（家事）も読書時間、またはポッドキャスト
- 通勤中も必ずポッドキャスト（ニュースを読む時間はないけど聴く時間なら作れる）
- なんなら友達と会うのも、カフェでお茶、ではなく一緒に歩く・走る（エクササイズを心がけている友達だと可能）
これらをしているとものすごい達成感！！
。。。とか、感じてる時点でかなり病が深刻だと思います。だって、通勤中に聴くものをダウンロードし忘れたり、イヤホンを忘れて外出してしまったりすると、時間を無駄にしてしまった感が強くてそれはそれはがっかりしてしまうんですから。
恐らく、自分はこういうマルチタスクとか効率化とか元々好きで、ワーママとなりそのスキルがものすごく向上し、そこから来る達成感が病のさらなる進行につながったのかなと。好きなのでいいですけど、そうした時間管理術的なことに一切とらわれず自由に生きている（ように見える。。。いやかなり確実に）夫を見ると、ふと、たまにはそういうのもいいよね、と思ったり。昔は、あまりに自分の時間がなさすぎて、夫に対する苛立ちがひどかったけれど、色々変わって、今は自分の時間もそれなりにあるので、やっとそんな風に思えるようになりました。とりあえず、お互いの差を受け入れられるようにはなったけれど、この病、完治することはなさそう。
（↓こんなエントリ書いてるくらいですしね）
