ユルクネ。

*20代で渡米。30代になってから妊活、不妊治療。二児の母となり、アメリカで育児(自)中です。*

子どもの習い事 in アメリカ

うちは、あまり習い事とかさせておらず、周囲からなんとなーく入ってくる情報しか把握していませんが(汗 小学生の今、アメリカでよく聞く習い事としては、スイミング、武術(空手、テコンドーなど)、楽器(ピアノ、バイオリンが多い)、体操教室、サッカー、野球、バスケ、テニス、ダンス(女の子はバレエが多い)、スケート(女の子はフィギュア、男の子はアイスホッケーが多い)などなど。熱心な家庭ではここから複数を週に1回以上。ということは、毎週末プールに行き、週2回ピアノ(楽器だと+毎日練習)、週1回体操教室とかのスケジュールに。というか、平日はほぼ毎日何か入ってる、とか平日の放課後にピアノとバレエ、みたいに二本立てでスケジュール組んでる子も珍しくない。そして、子どもが小学生になってわかったのですが、たとえば何かスポーツをやっていると、お遊び的なものともう少しシリアスなものと棲み分けができてきて、このシリアスなもの(スポーツのトラベルチームとか)に入ることになると、平日週2回は練習、毎週末遠征して試合、みたいなことに。どうやら、小さいうちに色々なことをやらせてみて、小学生になるくらいで好きそうなもの、向いていそうなものに絞り、それを極めていく、という流れのようです(←知らんかった汗)。また、アメリカの大学ではお勉強だけできるガリ勉タイプでなく、スポーツもするし、楽器もできるし、ボランティア活動もしているというバランスの良い学生が求められるので、教育熱心な家庭では既にそれを念頭に置いている感じ(汗。小さい頃から続けているスポーツ・楽器が一つはあり、かつ学業も優秀、みたいなのが理想のようです。すごいな。

親としての現実を話すと、もちろんこれらにはお金がかかりますし、日本のように子どもが一人で自転車なり電車なり使って習い事に通うことは不可能なので、全て親が送迎。子どもが複数いれば、習い事の数x子どもの数だけお金も時間もかかる。親が家にいるなら子どもの専属運転手だし、働いている親はこのためだけにベビーシッターを雇ったりします。または、同じ習い事をしている家庭とカープールして役割分担。習い事の種類によっては、プライベートレッスンを受けさせたりすることも多い。チームスポーツの遠征も大変だけれど、楽器やダンスの個人指導を受けさせるのは、費用がものすごいことに。。。 

楽器に関しては、この辺の公立校では3年生くらいから学校でオーケストラに入るオプションがあり、そこで弦楽器や吹奏楽器に触れらる機会があるのですが。。。そもそも、子どもに何か楽器をやらせよう、とか考えている親は4〜5歳で始めさせるので、そんな学校で初心者を集めてやるようなオーケストラには目もくれてない感じ。小さい頃からやっている子は、そのまま先生についてコンサートに出たり、すごい子は賞を取ったりして大学入試に臨む、ってわけです。ピアノをやっていれば、もちろん家にピアノが必要だし(電子ピアノ不可)、それを置く場所があり、そこに先生を呼んでレッスンしてもらっている。。。アメリカの豪邸って、必ずそれっぽいスペースが玄関近くにあって、ドアはないし、この大きなスペース何?って思ってたんですが、グランドピアノを設置するスペースなんではないかと勝手に推測。貴族の館のミュージックルーム的な?ものですかね。

あと、当然、スイミングとかスケートはプールやアイスリンクがあるエリアでしかできません。これらはそれなりに地域の財政が良いところしかないので、エリアによっては全く泳げない人ばかり、ということもあるらしい。歴史的に、低所得者層の多いエリア=黒人の人たちが多く住んでいる、だったので、黒人の人は泳げないことが多いとアメリカ人から聞きました。もちろん、大いに地域により、たとえばうちの子どもたちが通っているスイミングスクールには黒人の子どもたちもたくさんいます。日本の学校には必ずプールが付いていますが、あれはものすごく贅沢なことなんだな、と実感。

さらに、スキーとかお金のかかるスポーツはお金持ちのスポーツですね。幼い頃からスキー旅行に毎年行けるだけの経済的余裕があるということ。それこそ、そういう家庭では、飛行機に乗ってコロラドやカナダにスキーに行くわけです。習い事、ではないかもですが、どういうスポーツをするかにも如実に親の経済力が反映される。。。資本主義社会アメリカです。